床近傍の温熱環境が在宅勤務の快適性・生産性向上に寄与する研究結果が
公表されました
(慶應義塾大学・日本ガス協会による共同研究)
2025年10月31日、慶應義塾大学と日本ガス協会の共同研究により、床近傍の温度環境が在宅勤務者の生理的・心理的反応に影響し、快適性や集中度、創造的作業のパフォーマンスを向上させることが確認されたとの発表がありました。
この研究では、放射式床暖房の環境を模擬した“床近傍が温かい部屋”と、一般的な対流式暖房を模擬した“床近傍が冷たい部屋”を比較し、足先皮膚温度・温熱快適性・集中度・創造作業の成績などを多角的に測定しています。
その結果、床面付近の温度が高い環境では、足元の温かさが維持され、快適性と集中度が向上し、創造的作業にも良い影響が見られることが示されました。
■ 電気ヒーター床暖房との関係について
本研究はガス温水式床暖房を対象としたものですが、“床近傍を温める”という床暖房の基本特性は、電気ヒーター床暖房においても共通するものです。
そのため、本研究で示された「足元の温熱環境が人の快適性・集中度・作業性に良い影響を与える」という知見は、電気ヒーター床暖房業界にとっても大変有益であり、電気ヒーター床暖房が住生活の質向上に寄与することを裏付ける重要な研究成果 と考えています。
当工業会としても、今後の住環境改善、在宅勤務の生産性向上等の観点から、本研究の知見を的確に活用してまいります。
■ 詳細は以下の公式発表をご参照ください
以下の外部機関による公式情報にて、本研究の内容が公開されています(※いずれも外部リンクです)
日本ガス協会 プレスリリース(2025/10/31)
https://www.gas.or.jp/
建築設備フォーラム トピックス(2025/10/31)
https://www.setsubi-forum.jp/topics/2510/251031_2.html
慶應義塾大学 プレスリリース(2025/10/31)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2025/10/31/28-170349/index.html
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詳細は各リンク先の公式情報をご参照ください。
■ 研究に関する注意事項
慶應義塾大学および日本ガス協会のプレスリリースでは、「住宅の構造・生活環境・個人差により結果は異なること」「医学的・性能的な効果を保証するものではないこと」が明記されています。
当工業会としても、研究成果を過度に断定的な形で解釈せず、科学的根拠に基づいた正確な情報発信に努めてまいります。